【読書レビュー】『わが師としての松下幸之助』 高橋荒太郎
このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。
■お薦め度:★★☆☆☆
■タイトル:『わが師としての松下幸之助』
■著者:高橋荒太郎
明治36年10月、香川県小豆島に生まれる。小学校を出てから神戸に移り商店づとめをしながら勉強し神戸商業補修学校専攻科を卒業。大正10年朝日乾電池に入社し、24歳で常務に。ニューヨーク株式市場大暴落による世界大恐慌の時には30%のコスト減で大改革をし工場再建へ、1年半で軌道にのせる。のち松下電器と業務提携、昭和11年松下電器に入り、24年専務、48年会長を歴任する。
<著者の主張>
■経営姿勢のよりどころ
経営にはよりどころとなる、理念が必要である。
経営は人が大事、人の気持を集中させる。
事業の拡大や利益を追うのではなく、社会に貢献することを考える。
■必ず成功すると考える
「成功とは、成功するまでやめないこと」
■成果は社会が決めてくれる
長期的の視点で銀行から融資を受ける。
「松下電器を大きくするか、小さくするかは全て社会が決めてくれること」
■人を育て、人をつくる
「物をつくる前に人をつくれ」人さえつくれば、仕事と金はついてくる。
人づくりは環境の整備から
毎日使う施設(便所、更衣室、食堂)を綺麗にする。
現場で実践しながら経営に必要なことをハダで覚えてもらうことが最も大事。
「職場というものは、皆が一緒になって協力しなければ成果は上がらない。そこに上も下もないのだ」
指導する立場にある人は、部下に対して、こういうことをやって欲しい、こういう結果がほしいということを明確に要望して仕事を任せることが大切。
■人事の基本
衆知を集めた全員経営
全員の知恵が経営の上により多く生かされれば生かされるほど、その会社は発展する。
経理が乱れると経営が乱れる。