【読書レビュー】『あなたの脳のしつけ方』 中野 信子
このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。
■お薦め度:★★★★☆
■タイトル:『あなたの脳のしつけ方』
■著者:中野 信子
1975 年生まれ、脳科学者、医学博士。
横浜市立大学客員教授、東日本国際大学客員教授。東京大学工学部卒業後、同大学院医学系研究科専攻修士課程修了、同大学院医学系研究科脳神経医学専攻修士課程修了。フランス国立研究所サクレー研究所で研究員として勤務。
<著者の主張>
<ポイント>
集中できない状態は脳科学的には至って普通
⇒危険を感知するためにも注意散漫が正しい
本当に集中したい時は、インターネットをシャットアウトすべき
集中力を高めるには柑橘系の香りがよい
キリが悪いところで止める。ツァイガルニク効果
⇒やり切るよりも達成できていないことの方が、より印象として残る
⇒カツオ、レバー、パスタ、チーズ、落花生、ごま、ほうれん草、豆もやし
陳述記憶
言葉にできる記憶
⇒意味記憶:言葉の意味を表す知識や記憶 例:穴埋めテスト
⇒忘れやすい
⇒エピソード記憶:経験したことの記憶
⇒忘れにくく、長く記憶される。
非陳述記憶
言葉にできない記憶、自転車の乗り方や泳ぎ方など
感情が伴うと、能が「生きるために必要な情報だ」と判断して記憶に定着しやるくなる。
Xシステム(反射)
決断力がありすぎることによる弊害
⇒深い思慮や緻密な計算が欠いているため、後になって大きな問題が発生してしまう
Cシステム(計算)
物事を長期的な視野に立って正確に合理的に判断できるシステム
Cシステムを働かせて余計や情動を抑えられる人は、生涯を通じて勝者になりやすい
目の前にお菓子をもったかごを置くのと置かないのでは20%も食べる量が変わってくる。
人生を左右する大きな選択では耳あたりの良くない情報にこそ耳を傾け、確り吟味すること
睡眠不足とアルコール、焦り、恋愛でCシステムが鈍る
恋愛はCシステムを麻痺させる
子孫を残すために⇒Cシステムをきちんと作動させて理性的に判断すると恋愛して子供を産んで育てようとはなかなかならない。
恋愛によるCシステムの麻痺は3年。
決断に対する、良心と共感のブレーキ
⇒織田信長、良心と共感のブレーキがないから決断ができた。 部下は大変。
直感と計算はどちらが正しい
⇒ヒューリスティック(直感で意思決定)
モテ方
一人の異性にもてたい ⇒誠実さ・正義感をアピール
女性は男性が弱者を助けているとこの人と付き合ってもいいと思う
複数にもてたい ⇒ダメ男であること ダメ男は万国共通で女性とセックスできやすい
※女性も自分の遺伝子を残したい ばら撒ける遺伝子をもらう。
ダメ男の定義
・ナルシスト 自分をいけていると思っている人
・マキャベリスト 嘘つき、目的のために手段を選ばない人
・サイコパス スリルを求める
秘密の窓と妄想の窓を言い当てるとモテる
セックスをすると女性は男性を好きになる。
⇒オキシトシン:警戒心がなくなり、信頼感につながる
新しい発想はほぼゼロ
⇒人間が本当にほしい物や生きる上で本当に必要なものは時代を経ても大きく変わらない
⇒今起こっているような問題を必ず過去に誰かが何らかの形で解決している。
努力できることは生まれつきの才能
エリート音楽家と普通の音楽家の違い⇒練習時間の違い エリートは20歳までに1万時間 普通は数千時間
運の良い人:勝ち癖のある人
人生は勝つ人が勝ち続ける
運を良くするにはゲーム自体を変えてしまう
自分が勝つゲームを探すには、自分がどの分野で必要とされているかを分析
自分を客観的に認知 ⇒メタ認知 内観日記で鍛えられる(感情を書く)
生まれつき人を愛せない人もいる
人を愛することが人を幸せにする。