【読書レビュー】『ALLIANCE アライアンス―――人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用』 リード・ホフマン
このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。
■お薦め度:★★★☆☆
■タイトル:『ALLIANCE アライアンス―――人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用』
■著者:リード・ホフマン
リンクトインの創業者であり現在会長。
ペイパルの創業に関わったのち2002年にリンクトインを創業。200を超える国と地域で3億人以上の会員を有する世界最大クラスのSNSに成長させた。シリコンバレーのベンチャー・キャピタル、グレイロック・パートナーズのパートナーも兼務。
<著者の主張>
終身雇用の時代は終わった。
新しい雇用主と社員の関係について。
<ポイント>
アライアンスの関係:雇用主と社員が「どのような価値を相手にもたらす」に基いてつくられる。雇用主は社員にむかってこう明示する必要がある。「当社の価値向上に力をかしてほしい。当社も「あなた」の価値を向上させよう。」
⇒給料ではなく。
企業にとって一番大事な社員の能力は、起業家のように考え、動く力。
リーダーの仕事は人々に力を植え付けることではない。それは既に人々の中にある。そこに気づきその力が芽生え、育つ環境を整えるのがリーダーの仕事
ミッションを期限内に成し遂げることに専念し、そこに個人の信用をかけている。
リード・ホフマンはリンクトインの創業当初、才能ある社員にストレートに持ちかけた。相手が2〜4年のコミットメント期間に参加し、リンクトインの事業に大きな貢献をしてくれたら、ホフマン及び同社は、彼らのキャリアアップに力を貸そう。
「この社員はいずれ辞めるだろう」と認識することが実は相手から信頼を得るベストの方法であり、それ故優れた人材に会社に留まろうと思わせるような関係を育てるベストな方法。
オプト・イン
良い人材が自らの意志でこの会社に居続けよう、時間を投資してみよう。と思えるような環境を用意する責任は雇用主にある。
社員にネットワーク情報収集力を求める
社員に存在する優れた頭脳は社内より多い。
会社は、社員に仕事上のネットワークを広げる機会をつくって彼らのキャリアを一変させるサポートする。社員は、自分のネットワークを使って会社を変革する手助けをする。
リード・ホフマン
幹部候補の面接「あなたが入社したら、あなたが次に採用したい人は誰ですか?」
⇒優れた人材であれば、自分と一緒に働きたいという人をネットワーク上に何人も抱えているはず。
卒業生のネットワークをつくる
リンクトイン、テスラ、ユーチューブ、イェルプ、ヤマ―、スペースX
共通点はペイパルの卒業生によって設立された会社
■用語
SAAS:Software-as-a-Service