【読書レビュー】年間100冊の軌跡

年に100冊読むと決めたので、その記録を残すためのブログ

【読書レビュー】『人口減が地方を強くする』 藤波 匠

このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。

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■お薦め度:

 

■タイトル:『人口減が地方を強くする』

 

■著者:藤波 匠 

日本総合研究所 1992年 東京農工大学研究科環境保護学専攻修士課程終了。

同年東芝に入社。1999年さくら総合研究所に入社。2001年日本総合研究所調査部、2003年山梨総合研究所出向などを経て、2008年から現職。

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<著者の主張>

地方創生の誤解について

 

<ポイント>

若い世代が地方に定着することが、我が国の持続的な発展につながる

 

人口移動はあくまで結果、目標にすべきではない

 

仕事のないところに人は定着できない

 

生涯に生む子供の数は、初婚や初産の年齢に影響を受ける。地方の出生率が高いのはこの影響

 

DID:Densely Inhabited Distrist人口集中地区

 

行政が考えるべきは、移住先や空き家の紹介よりも仕事と人のマッチング

移住募集や支援制度よりも、求人情報やベンチャーの立ち上げに向けた支援制度

 

リタイア世代と地方のマッチングは地方創生に有効

 

農業は実は人が過剰

跡継ぎ確保ではなく、農地集約を経て、地域農業を持続的にになっていく中核的な農家をそだてることが大切

過疎に指定されている市町村797 全市町村の46%

過疎地区に住んでいる人口1100万人 全人口の9%

 

補助金に依存すれば収益が安定しない移住者世帯を生み出すだけ