【読書レビュー】『自分の小さな 箱 から脱出する方法』 アービンジャー インスティチュート
このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。
■お薦め度:★★★★☆
■タイトル:『自分の小さな 箱 から脱出する方法』
■著者:アービンジャー インスティチュート
アメリカ・ユタ州に拠点を置く研究所。哲学者T・ウォーナーが創設メンバーに加わっていたという異色の集団。現在では、ビジネス、法律、経済、哲学、教育、心理学の専門家が一堂に会し、組織内にある人間関係の諸問題を解決することによって、収益性を高めようという独自のマネジメント研修やコンサルティング業務を行っている。
<著者の主張>
自己欺瞞:箱に入っている
箱に入っているうちは上手くいかない。
先ず自分が箱に入っていることに気がつき、相手に逆らわないようにすること。
相手を変えたい時は、まず自分の心構えから変えよう。
<ポイント>
問題がある人物自身には、自分に問題があるということが見えなくなっている。
組織が抱えているさまざまな問題の中でも、これはもっともありふれていて、もっともダメージが大きい問題。
組織における成功は、その人が箱の中にいるか外にいるかによってきまり、リーダーとしての影響力も、箱のなかにいるか外にいるかによって決まってくる。
自分への裏切り
・自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背く行動
・周りの世界を自分へのを正当化する視点から見るようになる
・現実を見る目が歪められる
⇒自分の箱に入る
1)他人の欠点を大げさにあげつらう
2)自分の長所を過大評価する
3)自己欺瞞を正当化する。ものの価値を過大評価する。
4)相手に非があると考える
私たちは人間である以上、他の人が何を必要としているのか、どうすれば手助けできるのかを感じ取ることができる。
⇒それをしないと、自分を裏切ることになる。
自己正当化
自分が箱の中にいることで、他人も箱にいれてしまう。
自分を正当化するために、相手を問題視する
箱から出るために
・自分の嘘に気づく
・相手を人としてみる
・相手に逆らうことをやめる
箱のなかにいる時にしても無駄なこと
・相手を変えようとすること
・全力で相手と張り合うこと
・その状況から離れること
・コミュニケーションをとろうとすること
・新しいテクニックを使おうとすること
・自分の行動を変えようとすること