【読書レビュー】『人生一手の違い』 米長邦雄
このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。
■お薦め度:★★☆☆☆
■タイトル:『人生一手の違い』
■著者:米長邦雄
1943年山梨県生まれ。13歳で佐瀬八段に入門。中央大経済学部に学ぶ。棋聖戦で初タイトルを獲得。93年7度目の挑戦にして悲願の名人位を獲得。史上最年長名人となる。
<著者の主張>
将棋の世界と人生について
<ポイント>
名人の父親 谷川憲正 40歳まで金がなくて独身。一度も怒らず。
30年もの貧乏暮らしは辛い。何が腹立つかといえば隣の人が金をもっていて自分が無一文ということほど腹の立つことはない。
山崎学
普通の子どもであれば、「正座をせい」といえば1も2もなく正座する。
ところが、山崎は納得がいかなければ反論する。師匠に堂々と説教する。
天衣無縫というか発想がユニーク。小ぢんまりとして固まったところがない。人間臭いのである。
「将棋の世界は、強いものをまわりがいっそう強くするようなところがあるんですよ。僕が内弟子生活で学んだのは、自分のことは自分でやるしかない。このことです。」
勝負所の一手
将棋のむずかしさ、自分の限界に気がつく
そういう壁にぶつかったときにどうするか。じぶんがこれまで一番いいと思ってやってきたことと、まったく違ったことをやらなければいけない。
羽生の強さ 泥沼流
強いものほど、局面を広くし、相手に選択させるという指し方をするものである。
武田信玄の遺訓
戦は五分の勝ちを上とする。七分の勝ちを中とする。十の勝ちを下とする。
勝負の世界では「これでよし」とする消極的な姿勢になるのが一番怖い
羽生の勉強法 将棋漬け生活
ある時期集中して研究し、しばらく休む方式より、毎日コツコツと勉強する方が、「新しい流れ」についていくためには向いている
嫉妬される側に立つ
努力をすることは大切。⇒努力をすれば成果があがる。⇒成果が上がった分だけ嫉妬される。⇒嫉妬に気がついたら配慮しなければいけない。
人間はいかなる場合も嫉妬する側でなく、嫉妬される側に立たなければいけない。
株というのは、100人の内80人、90人が「絶対に上がる」と思った時が天井そこから暴落が始まる。
職業は人格を創る
母親が息子に入ってもらいたい会社はダメ ※落ち目