【読書レビュー】『日本の地価が3分の1になる! 2020年 東京オリンピック後の危機』 三浦 展
このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。
■お薦め度:★★☆☆☆
■タイトル:『日本の地価が3分の1になる! 2020年 東京オリンピック後の危機』
■著者:三浦 展
1958年新潟県生まれ。社会デザイン研究家。一橋大学卒業後、株式会社パルコに入社。情報誌「アクロス」編集長を務める。99年、カルチャースタディーズ研究所設立。家族、若者、消費、都市、階層化などを研究
<著者の主張>
人口オーナスにより、日本の地価は3分の1になる。
<ポイント>
日本で起きた3度の地価上昇
1回目は1950年台半ばの高度経済成長。1964年の東京オリンピック。1次産業から2次産業への構造シフトにより、工業地を中心に地価上昇。
2回目は住宅地が中心。1972年田中角栄が提唱した「日本列島改造論」が発端となり、地方で住宅地価が上昇。大都市圏でも60年代に流入した人口が住宅取得期に入り、住宅需要が増加した。
3回目はバブル期。産業地中心。2次産業から3次産業へ構造シフト。オフィス街の価格が一気に上昇。
東京のような世界都市でこれほど純血主義的な都市はない。
ミュンヘンも3割は外国人、東京は3%
経済成長のためには、訪れたい日本、東京、住みたい日本、東京にすることが重要なのである。
北九州家守舎
空き家だらけだった古いマンションにセルフリノベーションを希望する人を集めて満室にした。DIY可能な賃貸住宅ばかりを紹介する不動産仲介サイトで募集をかけ、4ヶ月で6部屋の空き家を埋めた。
移民をどんどん受け入れることでバンクーバーは地価を維持している。
移民受け入れの問題
「移民を入れる」という「上から目線」がいつまで成り立つのか。
⇒新興国が台頭したら、はたして日本にくるのか?
日本人がしたがらない単純労働を移民にさせようとしている点。