【読書レビュー】『ひらめきはカオスから生まれる』 オリ・ブラフマン, ジューダ・ポラック
このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。
■お薦め度:★★★☆☆
■タイトル:『ひらめきはカオスから生まれる』
■著者:オリ・ブラフマン
スタンフォード大学ビジネススクールでMBAを取得。専門は組織論。アメリカ軍の意思決定に「カオス」を導入する研修プログラムを手がける
■著者:ジューダ・ポラック
UCバークレーのハースビジネススクールの常任講師。リーダーシップの専門家としてグーグル、SAP、オラクル、アメリカ軍で仕事をする。
<著者の主張>
<ポイント>
カオスは「余白」を作り出す。それが「異分子」の入り込む余地となる。そこから思いもよらない結果が生まれる。
⇒計算されたセレンディピティ(偶然)
新しいアイディアが生まれ育つには「異分子」の存在が欠かせない。
カオスの3要素
「余白」「異分子」「計算されたセレンディピティ」
「余白」⇒自由な時間、話をする時間、1ヶ月の休暇、議題のない議論
怠け者のアインシュタイン
ポーカーはジョーカー(緩やかなカオス)が存在することでゲームの可能性を広げる
秩序が創造性を封じてしまう
日本の教育
⇒多くの規律とともに、多くの自由。授業の合間の休み時間
山内社長、宮本のように大学で工業デザインを専攻した人間の採用に消極的。
「必要なのは、腕の良い技術者で、絵描きではない」
⇒旧友たっての願いで雇うことに。
「レーダースコープ」を開発するが大量の在庫。
⇒山内社長が宮本に子供が遊びたくなるような新しいゲームを開発を命じる
テレビゲームは一つの「物語」であるべき、プレイヤーが「感情」を体験するゲーム、コミックに登場するような「キャラクター」
⇒ペットのゴリラに恋人を誘拐された、「ドンキーコング」の誕生
カオスの手綱をとるためのルール
1)数字の誘惑に負けるな
2)コントロールされたカオスであれ 物事は常に2面性。非凡な人間を受け入れる
3)「余白」を生産的に活用せよ
4)異分子を迎え入れよう
5)セレンディピティを呼び込め