【読書レビュー】『フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた) 』 デビッド・カークパトリック
このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。
■お薦め度:★★★☆☆
■タイトル:『フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた) 』
■著者:デビッド・カークパトリック
フォーチュン誌で長年に渡りインターネット及びテクノロジー担当編集初任を務める。
同誌では、アップル、IBM、インテル、マイクロソフト、さんをはじめとする数多くのテクノロジー企業に関する特集記事を執筆した。2001年に「フォーチュン・ブレーンストーム会議」を創設し、また最近では、人間のあらゆる活動のための技術革新をテーマに「テコノミー会議」を立ち上げた。
<著者の主張>
ユーザー数5億人、時価総額2兆円を超えるフェイスブックの誕生から現在までの軌跡
<ポイント>
「君は生まれながらのCEOだね」
⇒「僕は会社を経営したいわけじゃないんです。僕にとってビジネスというのは僕の考える目標を達成するための手段に過ぎません。」
女子学生との感情のもつれから学生たちをいろいろな家畜になぞらえるソフトを開発
多少なりとも違法なことをしたかもしれなかったが、ザッカーバーグにためらいはまったくなかった。彼はある意味、非常に頑固で騒ぎを起こすのが好きな気質だ。何かをする前にいちいち許可を取ることを嫌った。規則を破っているという意識は少なく。
⇒大学の査問委員会に召喚される。
情報の内容に関して法的なトラブルが起きるのが心配
⇒マークはそれならユーザー自身に自分の情報をアップロードさせればいいじゃないかと思いついた。
ザッカーバーグの口癖
「われわれは世界を変えるんだ」
ザッカーバーグは広告が嫌いだった。
⇒非商業主義のクレイグスリスト、ウィキペディアが急成長していた
企業のリーダーたるものは、頭の中に決断が枝分かれのツリーになって入っていなければならない。もしこれがおきればこっちに行く。しかし別のことが起きれば、別の方向へいく、という具合にね。マークは本能的にそういうことができた。
グーグルからの買収の話
自分たちのしたいことを実現するためには独立を保たねばならない。
グーグルの対象がデータであるのに対して、ザ・フェイスブックの対象は人間だった。
ザッカーバーグはザ・フェイスブックのようなコミュニケーション・サービスではパフォーマンスが決定的な要素になると考えていた。
⇒ページの開くスピードが命
人材採用に関してフェイスブックの最大のライバルは、シリコンバレーの食物連鎖の頂点に位置するグーグルだった
フェイスブックの採用は若さを重視した。
⇒「中退してザ・フェイスブックに加わった後でまた学校に戻りたくなったら、ザ・フェイスブックが学費を払う」と保証
⇒「ザ・フェイスブックはフルタイムの職しか応募していない」大学をドロップアウトさせる戦術
平静さはザッカーバーグのカリスマの一部。人を惹きつけることもあれば、反発させることもあった。
ザッカーバーグの手帳
会社の将来に関する彼の考えが詳細に書き込まれていた。
表紙には住所と名前「手帳を拾った方は、上記の住所にお返しください。1000ドルのお礼を差し上げます」
表題は「世界を変えたければまず自分が変わらねばならない マハトマ・ガンジー」
「ザ・フェイスブックの最終目的は人々が自分の置かれた世界をよりよく理解するための手助けになること」
高校生向けのフェイスブックについて
「フェイスブックハイスク―ル」ドメインを業者に抑えられていたため、断念。
サービスの転換
フェイスブックは大学生だけのものではなくなり始める
サービスの統合を始める。ユーザーは年齢や学年に関係なく誰でも友達にでき、メッセージを交換できる。
■用語
ピアツーピアとは、接続されたコンピュータ間に上下関係が存在しないネットワークの形態。 サーバ機とクライアント機の区別がなく、すべてのコンピュータがサーバとしてもクライアントとしても機能する。 専用サーバ機を必要としないため費用も安価に済むことから、小規模なLANでファイルやプリンタを接続するのに向いている。
あだばな【徒花】
咲いても実を結ばずに散る花。転じて、実 (じつ) を伴わない物事。むだ花。