【読書レビュー】『文章読本』 谷崎 潤一郎
このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。
■お薦め度:★★★☆☆
■タイトル:『文章読本』
■著者:谷崎 潤一郎
<著者の主張>
<ポイント>
言語は思想を伝達する機関であると同時に、思想に一つの形態を与える、まとまりをつける。
「紅い」と言う言葉があるために、その人の本当の感覚とは違ったものが伝えられる
口で話す方は、その場で感動させることを主眼としますが、文章の方はなるたけ感銘が長く記憶されるように書きます。
文章に実用的と芸術的との区別はない
⇒自分の心の中にあること、言いたいことをできるだけその通りかつ明瞭につたえること
文章を綴る場合に、まずその文句を実際に声を出して暗誦し、それがスラスラと言えるかどうか試してみることが必要
文法的に正確なのが、必ずしも名文ではない、だから文法に囚われるな。
名文とは
長く記憶に留まるような深い印象を与えるもの
何度も繰り返して読めば読むほど滋味の出るもの
感覚を研ぐ
出来るだけ多くのものを、繰り返し読むこと
実際に自分で作ってみること
最適な言葉はただ一つしかない