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【読書レビュー】年間100冊の軌跡

年に100冊読むと決めたので、その記録を残すためのブログ

【読書レビュー】『西郷隆盛 命もいらず 名もいらず』 北 康利

このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。

 

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■お薦め度:☆☆

 

■タイトル:『西郷隆盛 命もいらず 名もいらず』

 

■著者:北 康利

昭和35年名古屋市生まれ。東京大学法学部卒業後、富士銀行入行。資産証券化の専門家として富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長などを歴任。平成20年みずほ証券を退職。本格的な作家活動に入る。 

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<著者の主張>

 

<ポイント>

・事大小となく、正道を踏み至誠をを推し一事の詐謀を用うべからず。

※至誠(しせい)=誠実であること、誠実さ、まごころ
※詐謀(さぼう)=相手をだますはかりごと

 

・人を相手にせず、天を相手にせよ。天を相手にして己れを尽くし。人をとがめずわが誠の足らざるを尋ぬべし

人間というのは面倒な感情や欲望を持った生き物で、ひとことで言えばワガママが互いに影響を与え合いながら生きているのです。
天とはそのまま自然の天で感情も欲望もなく、即ち無私の心です。
自分自身の中にある無私の心を相手にすれば、他人の反応に自分自身が左右されることはないという事ですね。

 

・命もいらず、名もいらず 官位も金もいらぬ人は仕末に困るもの也。この仕末に困る人ならでは艱難(かんなん)を共にして国家の大業は成し得られぬ也

命もいらぬ、名もいらぬ、官位もいらぬ、金もいらぬというような人は処理に困るものである。このような手に負えない大人物でなければ、困難を一緒に分かち合い、国家の大きな仕事を大成することはできない・・・。 

 

真の政治家に求められるのは「何を守るために変革しようとしているのか」を見失わない冷静さと、相手を赦す(ゆるす)心の広さ。

 

加治屋町維新期の驚くばかりの人材を排出する。

山本権兵衛:首相、西郷従道海軍大臣・内務大臣、大山巌:陸軍大臣、東郷平八郎:海軍元帥、黒木為もと:陸軍大将、伊地知正治:官中顧問官、村田新八:宮内大丞、篠原国幹:陸軍小将、井上良馨:海軍大将

優秀な人間がたまたまこの地に集まったのか?そうではない。優れた教育があり、先輩が後輩の長所を見つけて引き立ててやるという良き伝統に恵まれれば、どんな若者でも才能を開花させることができる。

 

苦境に居て真の友を知る

 

藤田東湖の死を受けて、その志を継ぐのは自分だといいう思いが西郷の胸を熱くした。

 

月照の死を受けて

「私はもう死んだ身ですから」

西郷は誰もがもっている利己心などの「私」の部分を完全に捨て去ってしまった。

 

一旦覚悟を決めると自分の体はお前に預けると腹をくくってしまう。