【読書レビュー】『採用基準』 伊賀 泰代
このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。
■お薦め度:★★★☆☆
■タイトル:『採用基準』
■著者:伊賀 泰代
キャリア形成コンサルタント。兵庫県出身。一橋大学法学部卒業、日興証券引受本部を経て、カルフォルニア大学バークレー校ハース・スクール・オブ・ビジネスにてMBA取得。1993年から2010年までマッキンゼー・アンド・カンパニー、ジャパンにてコンサルタントおよび人材育成、採用マネージャーを務める。2011年より独立。現在はキャリアインタビューサイトMY CHOICEを運営し、リーダーシップ教育やキャリア形成に関する啓蒙活動に従事。
<著者の主張>
孤独という幻想にとらわれず、レッテルなく世界をみることで、私たちは地球と一体になることができる。
<ポイント>
マッキンゼーがされる採用での誤解
・ケース面接での誤解
解けるかどうかではなく、「どれほど考えるのが好きか」「どんな考え方をするのか」が知りたい
・地頭信仰の誤解
努力、実行力も求められる。スキルよりも意欲、思考体力も重要
・分析が得意な人を求めているという誤解
構築型の能力が必要 ※構築型能力独自性があり、実現した時のインパクトが極めて大きな仮説を立てる能力(仮説構築力)」
・優等生を求めているという誤解
万能型よりスパイク型(突出型)
・優秀な日本人を求めているという誤解
リーダーシップがあること、地頭がいいこと、英語ができること、日本語ができること
東大の法学部と経済学部の格差
法学部は官僚を目指すことしか考えておらず、採用時に非優秀になりがち
■マッキンゼー・アンド・カンパニーが求める人材
将来グローバルリーダーとして活躍出来る人
リーダーシップは全員に必要⇒ハイパフォーマンスチーム
保守的な大企業で劣化する人
救命ボートで命を預けられる漕手がリーダー
⇒人間関係バックグランド関係なく、結果を信頼できる人
リーダーが掲げるタスク
・目標を掲げる
・先頭を走る
・決める
・伝える コミュニケーション
■マッキンゼー・アンド・カンパニーの基本行動
・バリューをだす
・ポジションをとる あなたの意見は?決裁者だったら?
・自分の仕事のリーダーは自分 上司を含めた関係者をつかって成果をどう最大化させるか
・ホワイトボードの前にたつ 議論のリーダーシップをとる
グローバル人材ではなく、グローバルリーダーを