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【読書レビュー】年間100冊の軌跡

年に100冊読むと決めたので、その記録を残すためのブログ

【読書レビュー】『持続的成長への競争力とインセンティブ〜企業と投資家の望ましい関係構築〜プロジェクト(伊藤レポート)』 伊藤 邦雄 

このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。

 

 

■お薦め度:☆☆

 

■タイトル:『持続的成長への競争力とインセンティブ〜企業と投資家の望ましい関係構築〜プロジェクト(伊藤レポート)』 

 

■著者:伊藤 邦雄 

伊藤 邦雄(いとう くにお、1951年 - )は会計学者。千葉県出身。中央大学大学院教授、一橋大学CFO教育研究センター長、一橋大大学院特任教授、一橋大名誉教授、元一橋大副学長。
三菱商事取締役、曙ブレーキ工業取締役、東京海上ホールディングス取締役、住友化学取締役、セブン&アイホールディングス取締役、東レ取締役、NEC経営諮問委員会委員等を歴任。第52回-第54回(平成14-16年度)税理士試験委員など各種試験委員を務める。

 

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<著者の主張>

日本経済を継続的な成長軌道に乗せていくためには、ミクロの企業レベルでの競争力を強化し、その収益力(稼ぐ力)を高めていくことが急務

そのために「インベストメント・チェーン」の全体最適を図っていく必要がある。

 

※インベストメント・チェーン:

資金の拠出者から、資金を最終的に事業活動に使う企業に至るまでの経路および各機能のつながり

 

<ポイント>

 日本企業の「持続的低収益性」がもたらす短気主義経営への懸念

 

日本企業のROEの長期低迷の主因は、レバレッジではなく事業収益力の低さ

 

厳しい中でも収益を維持する企業の4つの共通項

1)他社との差別化で顧客に価値を提供して価格決定力をもっている

2)自社の存在が不可欠となるポジショニングと事業ポートフォリオ最適化を徹底

3)オープンイノベーションなど他社との連携も視野にいれた継続的なイノベーションを行っている

4)変化を恐れず、時代や自社に合った経営革新に合理的、積極的に取り組んでいる

 

※オープンイノベーション(英: open innovation)とは、自社だけでなく他社や大学、社会起業家などが持つ技術やアイデア、サービスなどを組み合わせ、革新的なビジネスモデルや革新的な研究成果、製品開発、サービス開発につなげるイノベーションの方法論である。

 

ROEは経営の目的ではなく結果であり、持続的成長への競争力を高めた結果として向上する。

 

中長期的なROE向上を経営の中核目標に組み込み、コミットした経営をすべき

 

ROEを現場に落としこむべき

 

インベストメントチェーンを最適化するインセンティブ構造へ

 CSA(コミッション・シェアリング・アレンジメント)も検討すべき

 

CSA:売買執行とリサーチを分ける

http://www.nicmr.com/nicmr/report/repo/2014/2014win06.pdf

 

中長期的な応援株主としての個人投資家の育成