【読書レビュー】『覚醒のネットワーク』 上田 紀行
このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。
■お薦め度:★★★★☆
■タイトル:『覚醒のネットワーク』
■著者:上田 紀行
1958年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了。文化人類学。
東京工業大学大学院社会理工学研究科助教授。人間の「癒やし」を多方面から追求しつづけている。
<著者の主張>
孤独という幻想にとらわれず、レッテルなく世界をみることで、私たちは地球と一体になることができる。
<ポイント>
私たちがどこで何をしていてもまず一番確かなことは私たちが生きているということ。
「いのち」がいま病み、危機にひんしている。
⇒解決の鍵は「私」の中になる
スリランカの悪魔祓い:
「孤独な人」が悪魔に憑かれる。
「どんな病気も本人の心がワクワクしなければ絶対に治らないよ」
単語が意味をもつのは、その音自体には意味はなく、それが他の音と異なっているから
私たちは「違い」を消費している
多くの宗教に共通している教えは「人のせいにしない」ということ
人のせいにすることでもたらされる自分に対する無力感
所有への執着。(本来、花は私たちの中に眠っている)
⇒不幸な人がいないと幸せになれなくなってしまう。
※スケープゴート(身代わりの山羊)が必要な社会へ
私たちがどれだけ多くのことを共有しているかといった「同一性」「一体性」になかなか気が付かない
アメリカインディアンが白人たちの開拓で一番耐えられなかったのは、白人に殺されることより、白人が土地を奪い乱開発をすること
深層は語りかける
3分目をつむって瞑想すれば、次々と言葉が語りかけてくる。