【読書レビュー】『経営学習論: 人材育成を科学する』 中原 淳
このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。
■お薦め度:★☆☆☆☆
■タイトル:『経営学習論: 人材育成を科学する』
■著者:中原 淳
1975年北海道生まれ。東京大学教育学部卒業。大阪大学博士号(人間科学)取得。東京大学大学総合教育センター准教授。
<著者の主張>
<ポイント>
経営学習論:企業・組織に関係する人々の学習を取り扱う学際的研究の総称
1)組織社会化
個人が組織の役割を想定するのに必要な社会的知識や技術を取得し組織の成員となっていくプロセス。新入社員研修、定着プログラム、メンバーのインタラクション
2)経験学習
現場での業務経験の積み重ねとその内省を伴った学習。
3)職場学習
職場において、人が、仕事に従事し経験を深めるなかで、他者、人工物との相互作用によって生起する学習。
人的資源管理論、人的資源開発論の中で見落とされていた概念
4)越境学習
ある組織において組織社会化を済ませ、仕事に熟達した個人が、新たな組織に再参入する過程において生じる学習・変化を扱う概念。
5)組織再社会化
組織に務める個人が、組織外に出て行う学習
今日人材育成の問題が横たわっているのは、日本企業が経験した急激な社会変動が原因