【読書レビュー】『成功者の告白』 神田 昌典
このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。
■お薦め度:★★★☆☆
■タイトル:『成功者の告白』
■著者:神田 昌典
上智大学外国語学部卒業。外務省経済局に勤務後ニューヨーク大学院経済学修士(MA)ペンシルベニア大学ウォートン・スクール経営学修士(MBA)取得。その後米国家電メーカー日本代表を経て、経営コンサルタントに。
<著者の主張>
成功者にはパターンがあり、そこには、いくつかの罠がある。
お金がほしい。広い家に住みたい。
そんな身勝手な欲求で、僕は仕事に没頭した。
お金儲けに関する本を貪り読んだ。
はじめ半信半疑だった成功法則も、やってみたら本当に結果が出た。
走って、走って、走り続けた。銀行残高は増え、広い家に住めるようになり、
憧れていたスポーツカーも買った。
気づいた時には、ビジネスの天才と呼ばれるようになっていた。
ハッピーエンド。誰もが羨む成功物語だ。
しかし成功法則には、書かれていないことがあった。
成功への道のりには、いくつもの地雷が埋められていたのだ。
<ポイント>
フラットな組織は社長のカリスマ性でもっている。創業時からの社員で社長のまわりが固められている。管理部門が社長のいいなりで骨抜き。数年の内に組織に亀裂が入る。
起業して成功する秘訣はタイミング
起業家が失敗するのは事業の仕組みについてあまり考える事なく好きなことを手がけてしまうこと。
⇒粗利が高いビジネスを見つけること。最初から粗利が低いビジネスで始めるとまず立ち上がらない。
企業して顧客100人獲得までが一番つらい時期。その後は忙しくてしょうがなくなる。
未来を予測するには未来を切り開くのが一番手っ取り早い。
導入期は仕事が成功すればするほど、家族の関係が悪化し、大抵は子供にしわ寄せが行く。
⇒成功したら、家族との関係に注力すべき
成長期の前半は、恋愛関係が生まれる。(浮気など)
創業4年目でマネジメント上の問題に直面する。(第二創業期:家業⇒実業)
クレームの質が変わる。商品のクレークから、「自分を大切に扱ってほしい」のクレームへ。
⇒「それで全部ですか?」「その他に、ございますか?」相手のエネルギーを開放させる。その後に「どのようになれば、ご満足でしょうか?」(相手が満足した状態をイメージする)
⇒「どのように致しますとご納得いただけるでしょうか?」はNG。非を認めた上での譲歩になるため。
べき論に走ることがk
ルールを統一しようとMTGをやるが、一番社長が出席しない
社員教育は一過性のカンフル剤になりがち
鬼の経営の弱点
⇒緊張感が続く、恐怖による支配。大量の人間に同じ行動をさせるのに有効。脳波がベータ波になるため、個々人の学習能力が低くなり、創造性が発揮しにくくなる。
⇒人間は安全な、リラックスできる環境では、脳波がアルファ波になり、学習が効率的で、創造的になる。
マネジメントのステップは
(怒りの開放)⇒愛⇒意志⇒システム
■用語
MBA:マスター・オブ・ビジネス・アドミニストレーション
※経営管理の知識
リフレームング:ものごとのプラス面を見るように解釈を変える