【読書レビュー】『小宮一慶の 1分で読む!「日経新聞」最大活用術 2015年版』 小宮一慶
このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。
■お薦め度:★★★☆☆
■タイトル:『小宮一慶の 1分で読む!「日経新聞」最大活用術 2015年版』
■著者:小宮一慶
経営コンサルタント。株式会社小宮コンサルタンツ代表。1957年、大阪生まれ。81年に京都大学法学部卒業後、東京銀行(現:三菱東京UFJ銀行)入行。在職中84年から2年間、米ダートマス大学タック経営大学院に留学、MBA取得。91年、岡本アソシエイツ取締役に転じ、国際コンサルティングにあたる。その間の93年にカンボジアPKOに国際選挙監視員として参加。94年からは、日本福祉サービス(現:セントケア・ホールディング)企画部長として在宅介護の問題に取り組む。96年に小宮コンサルタンツを設立し、現在に至る。
<著者の主張>
<ポイント>
1面のトップ記事はリード文だけでいいからかならず読む
大きな記事は、リード文を読む
見出しは全て目に入れる
気になった数字はメモる
月曜日の景気指標面で深読み関連付けの訓練をする
日経新聞で必要な2つの知識
1)マクロ経済の基礎知識
2)会社の数字(会計)の知識
社説で何をテーマにしているか把握する。
毎日日経新聞を読んで、1日1つでいいからメモをするように。
知っておきたいテーマ
名目GDPの約7割が私たちの給料として支払われている
日本の名目GDPは約481兆円(2013年)
アメリカは約16兆ドル(1位)、中国は約8兆ドル(2位)
23年間、日本のGDPは伸びていない。その間にアメリカのGDPは約2倍に伸びた。中国は10倍に伸びた。
企業倒産件数
月1500件を超えると危険水域、逆に1000件を下回るとかなり低い水準。
日本の総広告費約6兆は電博でおよそ4分の1
異次元緩和について
13年4月で135兆円あったマネタリーベースを15年3月末までに270兆円まで膨らませる。その大部分は日銀が民間銀行から国債を買取、日銀の当座預金を増やすことにより達成させる。
マネタリーベースとは、日銀券と日銀当座預金残高(金融機関が日銀に預けているお金)の合計。日銀が直接コントロールできる資金量は、このマネタリーベースだけ。
M3は「マネーストック」「マネーサプライ」。現金通貨とゆうちょ銀行を含む市中銀行の預金残高を合計したもの。景気が良くなるとM3 は増える(信用創造)。
日本の財政赤字は1000兆円。破綻しない理由は
1)日本国債の9割が国内で消化。
2)日本は経済収支が黒字。借金が多くても海外からお金を稼いでいるから平気だろう。
■用語
レイオフ(一時的な解雇)
売上原価:売り上げた商品やサービスに直接かかる費用のこと。仕入れ原価や製造原価などが含まれる。
「売上総利益」(粗利)=「売上高」−「売上原価」
※営業利益は本業の儲けを表す。