【読書レビュー】年間100冊の軌跡

年に100冊読むと決めたので、その記録を残すためのブログ

【読書レビュー】『マンガ 思いのままに人をあやつる心理学』 齊藤勇

このブログでは、毎回自身で読んだ本について、その内容と骨子をまとめたものを掲載していくものである。

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■お薦め度:★★★★☆

 

■タイトル:『マンガ 思いのままに人をあやつる心理学 』

 

■著者:齊藤勇

立正大学名誉教授。大阪経済大学客員教授。ミンダナオ国際大学客員教授。文学博士。日本ビジネス心理学会会長。

 

<著者の主張>

人間の心に占める無意識の割合は9割以上ともいわれる。この無意識に働きかけることによって、人は相手の言動を自分が思うようにコントロールすることができる。

 

<ポイント>

バーナム効果:誰にでも当てはまるような性格描写を自分だけが当てはまることみたいに誤認する減少。例)のんきそうだけど真面目

イエスのメンタルセット:人間は「YES」を繰り返すと一貫性を保つために「NO」と言いづらくなる。

イエス・バット法:相手の主張を要約しつつ、「でも」「しかし」で自分の主張をつなげて伝える。(応用)イエス・アンド法

親近効果:直前に体験したものがより記憶に残りやすくなる。

好意の自尊理論:人間は自己評価が低くなっている時に他人から好意を向けられると、通常よりその相手に好意を抱きやすくなる。

誤前提提示:「AorB?」に対して、AかBのどちらかを選択しなければいけないと思い込むこと。

ピグマリオン効果:期待の声をかけられると、それに応えようと努力して実際に能力が向上する。

ウィンザー効果:直接本人から聞いて情報を得るよりも第三者を通じて聞いた方が信憑性が高くなる。

ゲイン・ロス効果:一度イメージを下げたあとで、好意的な態度をとると反動で高いイメージアップができる

モデリング理論:周りの人間を見本(モデル)として同じような行動をとる学習行動。

バンドワゴン効果:人は勝ち馬に乗ろうとする

サンクコスト効果:一度コストが発生すると、追加のコストが発生する際に前のコストを無駄にしたくないという心理が働き、損するとわかっても費用を支払ってしまう。

認知的不協和:なんらかの不満が生じると、納得するために別の理論を持ち出すことが多い。

セロトニン効果:セロトニンの分泌を促すことで精神を安定させる。

ゼイガルニク効果:人は終了したものより、途中のものに心惹かれる傾向にある。

単純接触効果:何度も接触することで興味や好意をもつ。

ハード・トゥ・ゲット・テクニック:人は高嶺の花を求める傾向にある。

期待理論:やる気の大きさ=動機の強さ×成功の主観的確率×達成報酬の高さ

ハロー効果:肩書・スキル・性格・学歴・容姿などでなにか一つでも優れているとその人の全人格を優れていると錯覚すること。